ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第38回は、背部痛の患者での画像を見る際の前提となる知識についてです。

急変する背部痛は主に「急性大動脈解離」「肺塞栓」

 “背部痛”と言っても、帯状疱疹や筋肉痛、腰椎圧迫骨折、尿管結石、大動脈解離など多数の疾患で「背部痛」を訴えられることがあります。そのため、問診や身体診察がとても大切になってきます。

 特に「突然起きた(何時何分からと言えるくらい)」ときは「切れた、裂けた、詰まった、捻(ねじ)れた」状態を医師は想定します。

 疾患でいうと大動脈解離、大動脈瘤破裂、肺塞栓症、心筋梗塞、尿管結石、脊髄梗塞、腎梗塞、脾梗塞などがあります。

 今回は、画像でわかる急変する疾患としてのテーマなので、「急性大動脈解離」「肺塞栓症」に焦点を絞って話をしていきます。これらの確定診断には単純ならびに造影CT検査が有用です。

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