ワケがあって”医師がオーダーしている画像検査。でも、医師は何を想定してどこを見ているの?白黒でなんだかよくわからないけれど、看護にはどう役立つの?
 臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。

【第1回】医師が画像をチェックする理由は?
【第43回】意識障害の患者での画像を見るポイント⑤脳幹への間接的ダメージ②
【第45回】背部痛の患者での画像を見るポイント②急性大動脈解離の鑑別
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【第44回】背部痛の患者での画像を見るポイント①前提となる知識

前提となる知識:急変する背部痛は主に「急性大動脈解離」「肺塞栓」

 “背部痛”と言っても、帯状疱疹や筋肉痛、腰椎圧迫骨折、尿管結石、大動脈解離など多数の疾患で「背部痛」を訴えられることがあります。そのため、問診や身体診察がとても大切になってきます。

 特に「突然起きた(何時何分からと言えるくらい)」ときは「切れた、裂けた、詰まった、捻(ねじ)れた」状態を医師は想定します。

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