ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第47回は、腹痛の患者での画像を見る際の前提となる知識についてです。腹痛でまず考えなくてはならない急性心筋梗塞をはじめ、多岐にわたる鑑別疾患も紹介します。

腹痛の鑑別は多岐にわたる

 腹痛は医師が最も嫌がる主訴かもしれません。
 というのも、腹痛の鑑別は多岐にわたるだけでなく(図1)、場合によっては手術になったり、診断エラーができない疾患まで含まれています。なおかつ患者さんの痛みはシビアで、見ているだけでこちらもつらくなってしまいます。

 そんななか、必要に応じて画像検査を行いますが、どのような判断のもとに画像検査をオーダーし、どこを見ようとしているかを本稿では学びたいと思います。

図1 腹痛の部位から考えられる鑑別疾患の例

腹痛の部位から考えられる鑑別疾患の例

腹痛は痛みの程度ではなく「患者背景」から鑑別

 「検査は使うものであって使われるものではない」と教えられることもありますが、画像検査はあくまでも診断の補助でしかありません。では、どのような考え方のもとに補助としての画像を用いているのでしょうか。

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