がんと比べて予後の予測が難しい非がん疾患。非がん疾患に活用できる予後予測ツールや、サプライズクエスチョン、予後予測の際の注意点を解説します。

Q. 「予後の予測」はどうやって行うの?

ひとこと回答
「予後予測ツール」や、「サプライズクエスチョン」を組み合わせて予測を行います。

予後予測ツール:SPICT-JP™が利用しやすい

 近年、疾患ごとの予後予測支援ツールが開発されています。ケア計画を立てる際に、生命予後の予測は必須の作業です。ただし、がん(悪性腫瘍)と比べて、非がん疾患では一般的に生命予後の予測は難しいことが知られています。

 英国で開発されたSupportive and Palliative Care Indicator Tool(〈サポーティブアンドパリエイティブケアインディケーターツール〉SPICT™)は、緩和ケア・アプローチを提供することでメリットがあると思われる患者さんの同定をサポートするツールです。

サプライズクエスチョン:「目の前の患者さんが半年あるいは1年以内に死亡したら驚くか?」を自問

 臨床的な予後予測の方法として、「サプライズクエスチョン」という方法があります。この方法は、主に医師が、「目の前の患者さんが半年あるいは1年以内に死亡したら驚くか?」という問いを自分に投げかけ、「驚かない」と答えた場合に、サプライズクエスチョンを陽性として緩和ケア介入を検討すべき時期と判断するものです。

 しかし、この方法単独で予後予測を判断するには正確さが不十分とされ、患者さんのさまざまな予後予測因子(客観的データ)を入力して予測するツールと組み合わせて用いられます。

 疾患によらず、施設(病棟)横断的に、どの患者さんが緩和ケア介入に適したタイミングなのかを吟味する際に、これらの予後予測ツールやサプライズクエスチョンを現場で使用し、緩和ケアの治療・ケア計画を立てることを現場で始めてみてください。

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