非がん疾患の終末期は、がんの終末期と異なる点があります。まずは、「非がん疾患で」注意しておきたい点を確認しましょう。
急性増悪と終末期の区別がつきにくいことで、QOLを損ねてしまう
がんでは、「手術適応外」「化学療法の終了」「再発」などといった比較的明確な終末期へのメルクマール(指標)がありますが、非がん疾患では急性増悪と終末期の区別がつきにくいです。
そのため、医療関係者にも患者・家族にも「終末期」への認識が少なく、必要な病状説明や終末期に向けての話し合い(アドバンス・ケア・プランニング:ACP*1)などが先送りにされがちで、終末期に至っても原病の治療が優先された結果、患者さんの生活の質(QOL)を損ねてしまうケースもみられます。
治療においては疾患・病態別にそのアプローチは異なりますが、がん・非がんともに終末期には全身状態の低下とともに、頻度順に呼吸困難、嚥下障害、食思不振、喀痰、疼痛、咳嗽、褥瘡、不安、発熱などの多彩な症状を認めます1。
そのため、疾患の終末期の変化を踏まえた適切な時期に、症状を中心としたアプローチを行う必要があります。 また、終末期に向けた適切な療養の場の選定を心がけましょう。
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