緩和ケアを意識した「看護計画」でナースが配慮したいこと②【非がん患者への緩和ケア:第30回】
編集:関根龍一
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科 部長
執筆:千葉恵子
亀田医療大学 看護学部 准教授、亀田メディカルセンター リンパ浮腫センター 顧問・セラピスト、緩和ケア認定看護師
イラスト:オカダケイコ
【第1回】緩和ケアの最新の考え方
【第29回】緩和ケアを意識した「看護計画」でナースが配慮したいこと①
【最終回】緩和ケアを意識した「看護計画」でナースが配慮したいこと③
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インフォームド・コンセントの場で、調整役としての役割を果たす
適切なインフォームド・コンセントが行えていないことが多い
医療者だけでなく、患者さんや家族には、それぞれの思いや価値観があります。患者・家族と医療者のあいだで意見が異なることもあり、これを防ぐためにインフォームド・コンセントが重要です。
インフォームド・コンセント(IC)は、その思いや価値観を共有しながら、患者さんや家族にとって何が一番よいのか、医療者と患者家族が話し合いながら決めていくプロセス全体を指すものです(図1)1。
図1 インフォームド・コンセントのプロセス(情報共有-合意モデル)
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この記事の関係者
編集
関根龍一せきね りゅういち
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科 部長
初期研修後に米国で内科と疼痛・緩和ケアの専門研修を修了し、2007年1月に帰国。以降、現在まで亀田総合病院緩和ケアチーム責任者を務める。目標は、『年齢、疾患によらず全患者に緩和ケアを提供すること(Palliative Care for All)』(鴨川宣言2018)。
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千葉恵子ちば けいこ
亀田医療大学 看護学部 准教授、亀田メディカルセンター リンパ浮腫センター 顧問・セラピスト、緩和ケア認定看護師
1999年看護師免許取得。同年宮城厚生協会長町病院消化器外科・内科勤務。2005年同病院系列訪問看護ステーション勤務時に緩和ケア認定看護師認定。関連病院での緩和ケア病床などの立ち上げにかかわる。2008年より亀田総合病院に勤務し、緩和ケアチーム専従看護師として活動する。2015年千葉大学大学院看護学研究科博士前期課程、2020年、東京女子医科大学大学院看護学研究科博士後期課程修了。2019年より亀田医療大学看護学部看護学科と亀田メディカルセンターリンパ浮腫センターのセラピストとして勤務。
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