【第1回】「不治の病」から「治せる病気」へ
【第5回】化学療法中の発熱性好中球減少症(FN)に注意①
【第7回】発熱性好中球減少症(FN)の血液培養・胸部X線撮影のポイント
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発熱性好中球減少症にはどんな特徴があるの?

 発熱性好中球減少症(FN)は、広義には好中球減少時期の感染症とも言い換えることができます(時期は前述の骨髄抑制期と同じです)。 感染症を引き起こすのは細菌や真菌などの原因微生物ですが、じつは発熱性好中球減少症のうち、原因菌が判明する症例は20~25%に過ぎず、約半数は発熱の原因は不明とされています1

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