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患者さん・看護師が気をつけること①身体の清潔・スキンケア

 好中球が減少している患者さんは、皮膚トラブルが感染源となることもあり、皮膚の観察と毎日の保湿ケアが欠かせません。

 造血幹細胞移植を受けた患者さんに起こる副作用の1つに、GVHD(移植片対宿主病)があります。症状としては皮疹といわれる発赤疹が手掌、足底、四肢などに出現し、日々の保湿に加えてステロイド剤の軟膏が処方され、塗布します。皮膚の常在菌による感染防止のために、毎日シャワー浴をして洗濯済みの衣類に更衣してもらいます。

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