感染予防のための患者ヘルスケアと看護師の行う清潔ケア②【血液がんの最新治療・ケア:第9回】
編集:多田雄真
大阪国際がんセンター 血液内科 医長
執筆:小山恭子
大阪国際がんセンター 血液内科病棟 看護師長
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患者さん・看護師が気をつけること①身体の清潔・スキンケア
好中球が減少している患者さんは、皮膚トラブルが感染源となることもあり、皮膚の観察と毎日の保湿ケアが欠かせません。
造血幹細胞移植を受けた患者さんに起こる副作用の1つに、GVHD(移植片対宿主病)があります。症状としては皮疹といわれる発赤疹が手掌、足底、四肢などに出現し、日々の保湿に加えてステロイド剤の軟膏が処方され、塗布します。皮膚の常在菌による感染防止のために、毎日シャワー浴をして洗濯済みの衣類に更衣してもらいます。
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この記事の関係者
編集
多田雄真ただ ゆうま
大阪国際がんセンター 血液内科 医長
2011年大阪大学医学部医学科卒業、国立病院機構大阪医療センターで初期研修後、同臨床腫瘍科にて血液がん・固形がんに対する化学療法や放射線治療、緩和ケアを研修。2015年大阪府立成人病センター 血液・化学療法(現:大阪国際がんセンター血液内科)、2019年より診療主任。造血幹細胞移植領域の臨床・研究、多職種連携に注力している。
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小山恭子おやま きょうこ
大阪国際がんセンター 血液内科病棟 看護師長
1998年大阪府立成人病センターに就職し、婦人科病棟・泌尿器科病棟・血液内科病棟・頭頸部外科病棟で勤務。2022年4月より現職。
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