モニター心電図の心拍数と実測値の脈拍数、差異に注意!【バイタルサインの常識:第5回】
編集:川西千恵美
元・国立看護大学校 基礎看護学 看護基礎科学 教授
執筆:松﨑和代
元・徳島赤十字病院 看護部 看護副部長
イラスト:林ユミ
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モニター心電図には「心拍数」「心電図波形」が表示され、ベッドサイドで患者さんを看ていなくても、心臓の拍動に異常があれば、アラームが鳴り、異常を知らせてくれます。また、心電図波形を見ればいち早く不整脈の出現に気づくことができ、聴診器で心音を聴かなくても心拍数がわかります。
このようにモニター心電図では患者さんの重要な情報が継続的に得られますが、モニターに表示される心拍数や心電図波形だけに頼ってはいけない場面もあります。
心臓から拍出される血液が少なくなると、「モニター表示(心拍数)」と「実測値(脈拍数)」に差異が出る
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編集
川西千恵美かわにし ちえみ
元・国立看護大学校 基礎看護学 看護基礎科学 教授
高知女子大学卒業後、臨床と教員を経て、北里大学大学院看護学研究科修了。再び、臨床と教員を経て、博士(医学)取得。神戸市看護大学・徳島大学看護技術学教授、2013年~2016年国立看護大学校基礎看護学看護基礎科学教授、2017年~2023年関西福祉大学看護学部教授。
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松﨑和代まつざき かずよ
元・徳島赤十字病院 看護部 看護副部長
小松島赤十字看護専門学校卒業後、1999年近畿大学法学部卒業、2015年徳島大学大学院保健科学教育部博士後期課程修了。1980年小松島赤十字病院(徳島赤十字病院に改称)に就職、小松島赤十字看護専門学校に転任になり12年間教育に従事、再び臨床を経て、2009年徳島赤十字病院看護部看護副部長。
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