退院後の生活を見据え、患者さんの自立のために実践できる“ちょっとリハ”とは?今回は、呼吸機能の向上が期待できる動作を紹介します。
“最大限の高さ”でのハイタッチで、呼吸機能の向上を
患者さんにハイタッチをしてもらうことで、胸郭が開き、肺も広がります。長期的には呼吸機能の向上が期待されます(図1)。
図1 呼吸機能強化を意識したハイタッチの実施

●胸郭が拡張し、肺が広がることで呼吸機能の向上が期待できる
ふだんから意識して運動をしない限り、加齢とともに姿勢はどんどん丸く縮こまっていきます。それにより胸郭の動きも小さくなり、呼吸量も少なくなってしまいます。
呼吸機能が低下している患者さんに対して、つい呼吸介助などを考えてしまいがちですが、胸郭を大きく広げるだけでも肺の容積は広がります(図2)。肺の容積が広がると呼吸量も増加し、声量の増大も期待されます。明るくあいさつをしながらハイタッチをすることで、自然と気分も高揚します。
この記事は会員限定記事です。