退院後の生活を視野に入れ、患者さんが1人でできることを増やしていくために――。少しの時間でできるリハビリテーション“ちょっとリハ”のアイデアを紹介する連載です。

【第1回】退院後の生活を支えるリハビリ介助とは?基本動作から生活行為へ

〈目次〉
●治療のあとには「生活」があり、病棟の先には「人生」がある
・基本動作を促し、生活行為につなげていくことが重要
●“自然な動き”のフォローだけでリハになる!
●ちょっと”の介助で、退院後の生活が大きく膨らむ

【第2回】退院後の社会参加を支えるあいさつの習慣:朝の訪問時にできる看護師の声かけ

〈目次〉
●同室者を互いに認知させ、小さな“社会”形成を仲介する

【第3回】ハイタッチで呼吸機能を向上!短時間でできるリハビリを紹介

〈目次〉
●“最大限の高さ”でのハイタッチで、呼吸機能の向上を

【第4回】答えやすい問いかけをして認知機能を高める方法とは

〈目次〉
●質問のしかたを変える、道具を使うなど工夫を
●問いかけ方や返答の仕方の工夫を

【第5回】転倒リスクを減らすには?ベッドまわりの環境づくりのポイント

〈目次〉
●ポイントはベッド、床頭台、柵、ナースコールの位置
1)患者の起き上がる方向の設定
2)床頭台の位置
3)手すりや柵の設定
4)ナースコールは見えやすく
5)センサーマット使用時の工夫
●応用編:環境設定は患者の現状に合わせて行うことが大前提

【第6回】転倒を防ぐための患者の歩行ルート設定の工夫

〈目次〉
●転倒の予防に効果的な導線の設定
●目的場所の目印とつかまる指標を設定する
1)目印を設置
2)途中につかまりやすい指標を設定する
3)部屋の明るさに注意

【第7回】トイレでの転倒を防ぐには?安全に使うための環境整備の工夫

〈目次〉
●トイレットペーパーを手もとに置き、ズボンの上げ下げのアドバイスを
1)トイレットペーパーに手が届かない場合はもう1つ用意する
2)つかまりやすい環境を設定する
3)安定したズボンの上げ下げを定着させる

【第8回】転倒を防ぐ病室入口の環境整備のポイント

〈目次〉
●戸への工夫で、迷い=転倒のリスクを軽減
1)扉でのバランスの崩しやすさに注意
2)自室を認識できる目印を設定

【第9回】体位変換がスムーズに!患者が動きやすくなる声かけのコツ

〈目次〉
●声をかけて患者の「先行動作」を促すことで無理なく動ける
・準備なしの体位変換は極端な異常筋緊張や防御反応につながる

【第10回】動作改善をサポートする体位変換とは?自分で動ける人への支援の工夫

〈目次〉
●患者が主体的に動くのを待ち、介助すべき部分の情報を得る
●動かしにくそうな箇所を見つけて介助する

【第11回】自分で動けない人の動作改善を支える体位変換の方法とは

〈目次〉
●タオルを用いることで“安心感”が“安定感”につながる

【第12回】感覚変化を促す体位変換の工夫:接地面変更によるリハビリ実践例

〈目次〉
●重心が移動することを体感し、姿勢を保つ手がかりに

【第13回】立ち上がりから始まる自立支援:軽介助レベルの車椅子移乗の方法とコツ

〈目次〉
●立ち上がりとは、荷重している接地面が変わる“重心移動”
・介助前に声をかけて意識づけを
・前傾姿勢、固定物をつかませる動作を促す
・重心移動で最も重要なのは、おしりを上げるタイミング

【第14回】車椅子移乗時の方向転換と着座動作での介助ポイント

〈目次〉
●方向転換の介助の際には“軸”に意識を
●着座動作のポイントは“重心移動のタイミング調整”
●コラム:病棟でのちょっとリハのポイント “チームADL”で患者をみよう

【第15回】食事前の姿勢づくりがカギ!ベッドアップ時のポジショニング設定のポイント

〈目次〉
●ベッドアップでの食事の場合のポジショニング(悪い例、よい例)
①頸部 ②麻痺側上肢 ③下肢座面 ④腰の位置

【第16回】嚥下障害への対応:麻痺がある人の食事前ポジショニング

〈目次〉
●麻痺により嚥下障害(咽頭期)がある場合の食事前のポジショニング(右麻痺の場合のよい例)
●姿勢改善が患者の“最大限の力”を引き出す
●コラム:きちんと栄養を摂取するための環境設定
・“食事の場”を、他と区別して設定する

【第17回】車椅子座位での正しい食事前のポジショニング

〈目次〉
●車椅子座位での食事の場合のポジショニング例(右麻痺の場合の悪い例、よい例)
①姿勢 ②机の高さ ③足もと ④エプロンの使用

【第18回】お膳はどう配置する?患者の認知活動を促進する食事環境づくり

〈目次〉
●ポイントは“五感を刺激し、「認識させる」”

【第19回】摂食嚥下機能を支える食事時の声かけと頸部ポジショニング

〈目次〉
●五感を刺激することで、食事への準備を整える
・実施時の注意点①嚥下したことを確認してから話しかける
・実施時の注意点②嚥下に適切な姿勢となるよう誘導する

【最終回】リハビリ意欲を高める!食べやすい道具の選び方

〈目次〉
●食べやすい道具を選択してリハへの意欲を増加

そのほかの連載はこちら