【第27回】ボディイメージの変容をきたした頭頸部がん患者さん[前編]研究から明らかになったこと
【第29回】発症まもない頸髄損傷患者さん[前編]研究から明らかになったこと

頭頸部がん患者さんの価値観を尊重し、QOL を維持する

ケアのポイント

●頭頸部がん患者さんが思いを語れる時間をつくる
●医療者の考えを押しつけず、共感する態度で接する
●リハビリテーションだけでなく、美容面のケアについても多職種と連携する

形成外科的手術の結果がよくない場合、特にケアが重要になる

 患者さんは、「傷を見られたくない」「人前では顔を隠す」「人の視線を意識する」などの外見に対する思いだけではなく、「自分の意思で表情をつくることができない」と感じていました。
 口腔領域の局所進行がんの患者さんが形成外科的手術を行う根底には、命の危機を脱した患者さんが自分自身の望むボディイメージを獲得するという希望があると思います。しかし、よい結果ばかりではないのが現状です。
 以下に、ボディイメージの変容をきたした患者さんに対するケアを示します。

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