日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説していく連載。第7回は、不適切な長さのルートや不要な三方活栓の使用によるリスクについて紹介します。

ルートの長さは患者ごとに適切に設定し、三方活栓はなるべく使用しないことが望ましい

なぜこうする?

●不適切な長さのルートや不要な三方活栓の使用は、「転倒」「感染」などのリスクを高めるため

感染・接続外れ予防のため、接続箇所を少なくする

 末梢静脈ルートの長さは、一般的な輸液セットに延長チューブや三方活栓等を組み合わせることで調節が可能です。

 患者さんの行動範囲に合わせて長さを調節する必要がありますが、短すぎても行動の妨げになったり、引っ張られたりしてしまうことになります。また、長すぎてもルートが床について不潔になったり、ルートが引っ掛かり転倒につながったりします。基本的には 150~180cm程度にすることが望ましいでしょう。

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