病院だけでなく地域での取り組みも重要に

 厚生労働省は7月22日、『病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方』の改訂版(以下、病院版)と、新たに作成された『地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方』(以下、地域版)についての通知を各都道府県等に発出しました¹。これらは、『高齢者の医薬品適正使用の指針』を活用し、ポリファーマシー対策の取り組みを進めるツールとして作成されました。

 病院版では、退院時などにおける地域連携に関する記載が充実されたほか、各種課題に対する対応事例の追加などが行われました²。

 地域版は、「ポリファーマシー対策は病院だけでなく地域全体で取り組むと実効性がより高まる」として今回新たに作成されました³。地域では、必ず複数の医療提供施設が連携してポリファーマシー対策を実施するため、病院におけるポリファーマシー対策とは異なり、患者とじかに接する医療従事者が自ら対応可能なところから始める、という意識が特に重要であるとしています³。

1.厚生労働省:通知「病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」及び「地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」について.
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001277264.pdf(2024.8.20アクセス)
2.厚生労働省:病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方 令和6年7月改訂版.
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001277339.pdf(2024.8.20アクセス)
3.厚生労働省:地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方.
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001277340.pdf(2024.8.20アクセス)

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