正常12誘導の特徴
心電図波形が描かれる原則
心電図波形が描かれるためには1つの原則があります。それは、心電図各誘導部位を「目」の位置と考えた場合、その場所で、心臓内を広がる電気的興奮を見たときに、興奮が「目」の位置に対して近づいてくる、と見えた場合には波形を上向きに描く。一方、その興奮が遠ざかっていく、と見えた場合には下向きに描く、というものです。
この原則を理解しておくと心電図波形がどうして変化するのかが、すべてこの関係で説明ができ、その機序がわかりやすくなります。
『ハート先生の心電図レクチャー 基礎編』
市田 聡 著
B5・160ページ、定価:2,530円(税込)
照林社
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