国立感染症研究所と国立国際医療研究センターが統合、安心できる社会の実現に貢献

 4月1日に、国立感染症研究所(NIID)と国立国際医療研究センター(NCGM)が統合し、新たに国立健康危機管理研究機構(JIHS)が設立されました¹。同機構は、感染症をはじめとするさまざまな疾患の調査・研究の実施、医療の提供を通じて、安心できる社会の実現に貢献することを使命として掲げています。加えて、同機構には4つの機能()があるとし、将来的には世界トップレベルの「感染症総合サイエンスセンター」として、最先端の医療と公衆衛生対策を提供することをめざしています¹。

表 国立健康危機管理研究機構の4つの機能

1.情報収集・分析・リスク評価機能
感染症インテリジェンスにおけるハブの役割
2.研究・開発機能
基礎研究、シーズ開発から臨床試験までを戦略的に進行
3.臨床機能
国立国際医療研究センターが担ってきた総合病院機能
4.人材育成・国際協力機能
医療従事者・研究者・公衆衛生実務者等の専門家の育成・確保と、グローバルヘルスに貢献する国際協力

(文献1を参考に作成)

 国立感染症研究所および国立国際医療研究センターの職員、看護大学校の学生・研究課程部生を対象にデザイン案を募集し186点の中から選考・決定されたロゴマーク()は、外円はシャーレと地球、クロスした十字ラインは組織の統合、内側の赤い円は日本の「日の丸」を表しています¹。

図 国立健康危機管理研究機構のロゴマーク
国立健康危機管理研究機構のロゴマーク
(画像提供:旧国立感染症研究所)
1.国立健康危機管理研究機構ホームページ:感染症その他の疾患に関する調査・研究の実施や医療の提供を通じて安心できる社会の実現に貢献する.
https://www.jihs.go.jp(2025.3.20アクセス)