代表的な不整脈の波形が読めるように、波形の読み方の要点をコンパクトに解説します!今回は正しい波形である洞調律(どうちょうりつ)について解説します。
洞調律の波形の特徴は?
正しい波形である洞調律(Sinus R)の波形の定義は下記の通りです(図1)。
●P波がある
●P波に続くQRS波がある
●RR間隔が一定
●P波とQRS波の間が5目盛り以内(0.20秒以内)
図1 洞調律の波形

〈時間の数え方〉
1マス=0.20秒(実寸では5mm)
1目盛り=0.04秒(実寸では1mm)
洞調律を理解するために重要な刺激伝導系
心臓はいくつかの部位に自動能(自ら電気的に興奮する能力)を有しています。
通常は洞結節の自動能が電気刺激を出すことにより、電気の流れが起こります(図2)。
図2 刺激伝導系

図3 P波とQRS波が示すもの

ざっくり言うと、P波=心房、QRS波=心房の収縮を表しています。
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