白石(看護師) 私自身、臨床工学技士さんとあまり連携する場面がなかったのですが、透析に関する分野ではかなり多職種とかかわりがあるのですね!薬剤師さんはどうでしょう?

ぽりまー(薬剤師) 私はいま、臨床を離れてしまっているので過去の話や知人の話などをもとにお話ししますね。薬剤師は医師と相談する場面が多いですが、「連携」というと看護師さんが一番に浮かびます。看護師さんはいろんなところであらゆる仕事をしていて、いまは薬剤師の仕事でも前は看護師さんがやっていたなんてことはざらにありますよね。

 私個人では、看護師さんとの連携で困った経験は思い当たりませんが、さしさわりがないのも事実。特に看護師さんは、「もっとこうだったら楽なのに」とか思っているのではないでしょうか? 薬剤師的には、それを教えてほしいですね。 逆に薬剤師としては、「この薬を使っている患者さんのこういうことに気をつけてほしい」っていうのを伝える場が必要。そういうのも、一部の自分で気づける人はすでにやっているけど、全員が同じようにできるようになればいいなと思います。

白石(看護師) 薬剤は副作用だけでなく、管理や使用方法などいろいろと難しいことがあるので、個人的にはよく相談していますけど、そうではない看護師さんもたしかにいますね……。

ぽりまー(薬剤師) 多分、薬関係で大きい仕事は薬剤部に移ったけれど、まだ看護師さんがやってくれていることがあるんじゃないかと思います。例えば、薬を飲ませることだけをとっても、薬剤を粉砕する必要がある人、朝昼夕食後以外も薬を飲むタイミングがある人、外用薬がある人など……。患者さんごとに分けたり、色をつけたり、ホチキスで留めたりしていますが、本当にそれがやりやすいのかわかりません。 

 看護師さんも、可能な限り個別対応してくれていると思いますが、結局一緒に飲ませざるを得ない場面もあるんじゃないでしょうか。そういうのって、例えば剤形変更で解決する場面もあるので(採用薬にもかかわるのでいちがいには言えませんが)、無意識のがまんを少しでも伝えてくれたらなと思います。その負担が減るぶん、他に労力が使えますよね。薬を正しく使えば、患者さんの状態や意思が把握しやすくなります。

ふくっち(看護師) どの職種も看護師とのかかわりは多いみたいですね。僕はいまバサカさんと同じく精神科で働いているのですが、よくかかわる職種は、医師以外でいえばたしかに作業療法士さんが多いかもしれません。

 同じ患者さんでも病棟での様子と作業療法中の様が違うということがありますが、作業療法を行っているときの様子を作業療法士さんから聞いたり、反対に病棟での様子を作業療法士さんにお話ししてコミュニケーションを行っています。

 精神科では特に患者さん1人ひとりによってこだわりがあったり、精神症状も違ったりするので、日々の様子を観察して情報を共有し、心の安寧を維持できるように協力しています。 また、精神保健福祉士さんと連携して退院支援を行うことで、患者さんの社会復帰や社会生活ができるように情報のやりとりを行っています。