夜勤中の仮眠が120分以上とれると、“情動ストレス”も解消される

 最近では、12~16時間夜勤を行う看護職場が多くなりました。そのような職場では、休憩時間とは別に仮眠時間が設けられていますので、図1に示したように、最低睡眠一周期(入眠からレム睡眠まで)である120分の連続的な仮眠が推奨されます。

 120分の連続的な仮眠は、疲労回復効果の高い徐波睡眠も含まれ、特にレム睡眠では、夢を見ることによって情動ストレスが解消される1ことから、感情労働である看護師にはうってつけです。

 病棟の様子が落ち着いているならば、120分とは言わず、リーダーの裁量で120分以上の仮眠がとれればなおよいでしょう。

図1 入眠からの睡眠の変化
夜勤中の仮眠は120分以上連続でとるのが理想的
1.Gujar N,McDonald SA,Nishida M,et al .:A role for REM sleep in recalibrating the sensitivity of the human brain to specific emotions.Cereb Cortex 2011;21(1):115-123.

疲れと休みのエビデンス【第5回】よい休みかたのエビデンス➂

この記事は『エキスパートナース』2019年4月号特集を再構成したものです。
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