更年期障害とは、更年期に女性ホルモンが変動することによる体調不良のこと。更年期障害かどうか疑う場合、ヒントとなるのが年齢や月経、体に現れる症状です。

Q. 「これは更年期障害かも」と疑うサインってあるの?

ひとこと回答
 年齢が45〜55歳くらいで、月経に変化が出てきた時期に起こるあらゆる体調不良は、更年期障害かもしれません。

更年期には月経が不順になりがち

 更年期障害は、更年期に起こる心身の不調です。とわかったところで、では自分が今、更年期の時期なのかどうかはどうやって知るのでしょう。

 日本産科婦人科学会の定義では、更年期は、閉経の前5年間〜後5年間の計10年ほどをいいます。閉経は、月経が止まってからまるっと1年経った時点で、「閉経した」と診断できます。 

 では、閉経はいつかというと、だいたい50歳前後の方が多いです(中央値約49.5歳、平均約50.5歳)1。ですから、およそ45〜55歳くらいが更年期、ということになります。

 とはいえ、これも個人差があり、47歳で閉経する人もいれば、57歳で閉経する人もいるわけです。まだ閉経していない人にとって、自分自身が今、更年期にあるかどうかはどのように知ればよいのでしょうか。

 ヒントは月経です。ほとんどの方は、閉経する2〜3年前から月経の様子がそれまでとは違ってきます。「これまでと違う月経」にはいろいろあります。月経になんらかの変化があって、年齢が40代後半に差しかかってきたら、「更年期を迎えているのかな」と考えてよいでしょう。

「これまでと違う月経」のいろいろ

●月経がときどき飛ぶようになった。
●月経周期がばらばらになって、2か月空いたと思ったら、次は2週間ですぐ月経がきた。
●月経がなかなか止まらない。
●月経周期は全然変わらないけれど、量が減ってきた。
●月経周期も量も変わらないけれど、以前は7日間出血していたのに数日で終わるようになった。

更年期障害の症状はいろいろ

 更年期に、女性ホルモンが変動することに体がついていかなくて、体調不良になることを更年期障害といいますが、更年期障害はその症状がとても多様です。

 更年期障害には、ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)や動悸といった血管運動神経症状のほか、気分の落ち込みや不眠などの精神症状、疲労感やめまい、関節痛等のその他の体の症状などがありますが(図1)、症状の出方もその程度も、かなり個人差があります。

図1 更年期障害の症状
図1 更年期障害の症状

 なんともない人も多い一方、ホットフラッシュは全然ないけれど関節が痛くなる人、すごく疲れやすくなってしまって仕事が回らなくなってしまう人、ちょっとしたことが頭を離れず、ずっとネガティブな思考が回ってしまう人……いろいろです。

 女性は閉経前後、つまりおよそ45〜55歳ごろは、女性の健康の弱り目ですので、調子が悪いときには助け合える関係性を準備できているといいですね。

1.玉田太朗,岩崎寛和:本邦女性の閉経年齢.日本産科婦人科學會雑誌 1995;47(9):
947-952.

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この記事は『エキスパートナース』2022年7月号特集を再構成したものです。
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