臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。今回は、自然気胸の治療のための胸腔ドレーン留置中に起こる合併症を紹介。皮下気腫や出血性ショックを疑う場合に画像を見るポイントを紹介します。
自然気胸・画像での着目ポイントについては第2回参照。
皮下気腫を疑って胸部X線画像を見る
自然気胸の合併症として皮下気腫が出現すると、頸部や側胸部の皮下に空気のたまりがモヤモヤと見えたり、胸部の肺の前方に線状の陰影様に変化が見られます(図1)。衣服の陰影と異なり、数条の線状陰影がみられるのが特徴です。
皮下気腫が出現すると、胸部にも線状の陰影が出現し、肺の虚脱状態や気胸の有無評価が難しくなります。
皮下気腫が疑われる画像と遭遇したときは、肺の輪郭がどこにあるのかを、いつも以上に細かく意識して見ていく必要があります。
図1 肺尖部のトロッカー確認時の皮下気腫

胸腔ドレーン留置における注意点
いつエアリークが出ているのかを確認する
胸腔ドレーン留置後はバイタルサインや身体所見、ドレーンからの脱気で治療状況の想定が行いやすくなります。全身状態が安定している場合はX線検査での評価ではなく、エアリーク評価を用いて、気胸の状況を考えていきます。
ドレーンからのエアリークの有無の評価は観察必須です。エアリークの程度を確認するため、安静呼気時、深呼気時、発声、咳嗽誘発時と、胸腔内圧をかけることで、どれでエアリークが出てくるかを確認していくとよいでしょう。
なお、数回の深呼吸を繰り返したあとに、「アー」と5秒ほど発声してもらい、そこでエアリークがなくなっていれば、リークが完全消失したと考えます。
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