ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。でも、医師は何を想定してどこを見ているの?白黒でなんだかよくわからないけれど、看護にはどう役立つの?
 臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。

【第1回】医師が画像をチェックする理由は?
【第2回】自然気胸と胸腔ドレナージ管理での画像の見るポイント①前提となる知識
【第7回】人工呼吸管理での画像の見るポイント①前提となる知識
【第9回】人工呼吸管理での画像の見るポイント③チューブの位置確認に必要なDOPE
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【第8回】人工呼吸管理での画像の見るポイント②留置された医療デバイスの確認

 人工呼吸管理での画像での着目ポイントは第7回を参照してください。。

 重症患者では生命維持、病態のモニタリング、薬剤投与などを目的としてさまざまなデバイスが留置されています。
 これらは適切な位置にあることで有効に機能しますが、誤った位置にあると重大な合併症や医療事故につながります。
 重症患者の胸部X線画像では、まず気管チューブやカテーテル等の医療デバイスの位置を確認する習慣をつけましょう。

合併症を疑って「気管チューブが適切な位置にあるか」を見ている

図1 人工呼吸器装着患者の気管チューブの適切な深さ(上の画像)と浅すぎる場合(下の画像)

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