看護師が知っておきたい、アピアランスケアの知識を解説。今回は抗がん剤治療中の紫外線対策について。ノンケミカル製品、SPFとPAといった、日焼け止め選びのポイントをがん化学療法看護認定看護師が紹介します。
Q. 紫外線予防に使う日焼け止めは、どんなものがよいですか?
ひとこと回答
肌への刺激やシーンに合わせた機能・SPF・PAなど、製品それぞれの特徴を知ったうえで使い分けましょう。
がん治療中、薬剤の特性によっては紫外線を浴びることで色素沈着が引き起こされたり、シミが増えたり、まれに副作用として光線過敏症が起こることもあります。ざ瘡様皮疹は、紫外線曝露によって症状の悪化を招くことがあります。
抗がん剤治療中の患者さんに対して勧められる紫外線防御方法は、主に4つあります(下記参照)1 。推奨される内容への理解を深めましょう。
抗がん剤治療中の患者さんに勧められる紫外線防御方法
①日焼け止め製品を使用する*1
②紫外線吸収剤が配合されていない製品(ノンケミカル)を使用する*1
③O/W型(親水性)製品を使用する*2
④SPFは15から50、PAはPA++からPA++++の日焼け止め製品を使用する*2
*1 高いエビデンスはない *2 エビデンスはない
(文献1より一部改変して引用)
ノンケミカル製品を使う
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