NHK連続テレビ小説『風、薫る』は、明治期に看護の道を切り拓いた2人のナースの物語です。当時の看護現場の知識を深められ、現代の看護へのつながりを感じられる史料を展示する施設をご紹介。知れば、ドラマがもっと楽しくなりそうです!

※料金の記載がない施設は入場無料。

いとなギャラリー

いとなギャラリー1
いとなギャラリー
いとなギャラリー2
明治期~戦時中ごろのナース服が並ぶ(展示の右側に並ぶ4着は、いずれも日本赤十字社のもの)

 白衣メーカー・ナガイレーベンが本社ビル2階に開設している、ナースのための交流の場。ナースをはじめとする医療従事者であれば誰でも訪問できます。

 ライブラリースペースには、看護の歴史にまつわる資料や専門誌、同社が衣装提供したドラマや映画のDVDなどがあり、ギャラリー内で閲覧可能です。

 昔の看護にかかわる物品なども展示されるなか、注目は明治期~戦時中ごろのナース服。『風、薫る』でりんと直美も着ているような、クラシカルなデザインのものが並んでいます。着丈や袖丈、カラーなど、時代ごとに変化がみられるのが興味深いポイント。機能性にすぐれた現代に至るまでの、白衣の変遷に触れられる空間です。

●東京都千代田区鍛冶町2-1-10 ナガイレーベンビル2階(JR「神田」駅から徒歩1分)
開館日時:月~金(祝除く) 10:00~17:00
https://www.itona.jp

日本赤十字看護大学史料室 常設展

日本赤十字看護大学史料室 常設展の写真
常設展の様子
甲種看護教程 上下巻の写真
甲種看護教程 上下巻

 130年以上にわたる日本赤十字社の看護教育について知るならこちら。日本赤十字看護大学広尾キャンパス1階のフロアで見学できるのが、常設展「日本赤十字社の看護教育の歴史~明治から大正、昭和、そして平成へ」です。

 まだ教科書が整備されていない時代の養成所2回生の生徒による手書きの教科書や、1896(明治29)年に発刊された日本赤十字社初の全国統一の教科書『看護学教程』など、教科書の歴史がパネルで紹介されています。

 明治期から現代までの看護学生の制服や、功績を残した看護師に送られるフローレンス・ナイチンゲール記章にかかわるパネル展示も。受け継がれてきた赤十字の精神や教育の軌跡をたどるひとときを過ごしてみませんか。

●東京都渋谷区広尾4-1-3(東京メトロ「広尾」駅から徒歩15分)
開館日時:月~金 9:00~17:00 
※祝日、年末年始、夏季休暇、入試など開校していない日を除く
https://redcross-nursing-history.jp/exhibition/

印西市立印旛医科器械歴史資料館

印西市立印旛医科器械歴史資料館の外観
明治期の外科器具セットの写真
明治期の外科器具セット

 明治~昭和中期に実際に使用されていた医療機器1,000点以上を所蔵・展示する資料館。江戸時代末期、世界で初めて全身麻酔による乳がん摘出手術を行った華岡青洲(はなおか・せいしゅう)の外科器具をはじめ、幅広い診療科の医療機器が並びます。

 展示スペースは計10部屋。「心臓関連」「手術台・消毒器・無影灯等」「保育器」「心電計、脳波計等」といったジャンルに分かれています。デジタル化が進む今とはまったく異なる道具の数々。明治のナースたちはこれらを駆使して、患者さんと向き合っていました。

 形を変えて進化し続ける医療機器の歴史を知ることで、いつも使っている道具の利便性を再確認できそうです。

●千葉県印西市舞姫1-1-1(京成「印旛日本医大」駅から徒歩4分)
開館日時:月・水・金(祝日・12月28日~1月4日は休館)10:00~16:00 
※毎月第1月曜日には説明員が駐在。
https://ikakikai-hozon.org/

博物館 明治村(日本赤十字社中央病院 病棟/名古屋衛戍病院/北里研究所本館・医学館

日本赤十字社中央病院病棟の外観
日本赤十字社中央病院 病棟(画像/博物館 明治村)
日本赤十字社中央病院病棟の病室の写真
再現されている病室(画像/博物館 明治村)

 愛知県犬山市にある博物館 明治村。明治期の建造物を移築・保存している野外博物館で、多くの映画やドラマのロケ地にもなっています。

 1890(明治23)年建築の日本赤十字社中央病院 病棟は、もともと渋谷区広尾にあった分棟式の木造病棟9つのうちの1棟です。ベッドや家具を置き、当時の病室を再現。戦地で使われた組み立て式ベッドや救急道具、大正~昭和期の救護服なども見られます。

 1878(明治11)年建築の名古屋衛戍(えいじゅ)病院は、回転する天井板を設置し、病室の換気ができるよう工夫。そのほか、「近代日本医学の父」として知られる北里柴三郎が建てた北里研究所本館・医学館なども見どころです。明治の風を感じながら、先人たちの歩みをたどってみましょう。

●愛知県犬山市内山1(名鉄「犬山」駅からバスで約20分、岐阜バス「明治村」停下車すぐ)
大人2,500円、高校生1,500円、小中学生700円
※開村時間は時季・イベント開催等によって異なります。休村日を含めて詳細はホームページで確認を。
https://www.meijimura.com

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