ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第32回は、胸痛・呼吸困難での画像を見る際の、前提となる知識についてです。
胸痛・呼吸困難で注意する疾患はそれほど多くない
胸痛の原因は多いのですが、急な対応を迫られる疾患は、急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞の総称)、大動脈解離、気胸(緊張性気胸)、肺塞栓症の4つです。
これらは4 killer chest pain(4つの致死的な胸痛)*とされ、迅速な診断と介入が必要とされています。
呼吸困難の主訴で、主に考えられる疾患は、じつはそれほど多くはありません。
代表的なものは、肺炎、急性心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、肺塞栓症、気胸があります。
担当医は外来の受診患者の主訴や病棟看護師からの診察依頼を受けると、以上の疾患をきたしていないかアセスメントを進めていきます。
また、慢性閉塞性肺疾患と間質性肺炎は、急性増悪に気をつけたい疾患です。
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