【第2回】認知症の人を「作業する人」としてとらえるアセスメント
認知症の人のBPSDの理解を深め、日常生活をアセスメントするには、日常生活をどのようにとらえるとよいのでしょうか。作業療法士が行うBPSDを伴う認知症の人の生活アセスメントを中心にお伝えします。
日常生活の様式に潜む本人にとっての意味をアセスメントする
2つの事例(第2回参照)に示すように、その人特有の作業の意味をアセスメントすることは、認知症のBPSDを伴う行動を理解し、適切なアプローチを行うために有効です。認知症の発症前に、長い歳月のなかで身についた生活習慣、社会から受け入れられた役割行動、本人が大切に思い行い続けていた行動のパターンなど、本人とご家族しか知り得ない情報をとり、認知症の人の行動に影響を及ぼしそうな点を結びつけることが大切です。
日常生活の意味を探るための作業療法で用いられるツール
ここで、日常生活の様式に潜む本人にとっての意味を役割という視点からアセスメントするための、作業療法で用いられる「役割チェックリスト」というツールを紹介します。
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