慢性呼吸器疾患(COPDなど)の終末期には、どのようなサインが現れるのでしょうか。病期分類や予後予測スコアなどを紹介しながら解説します。

身体機能やQOL、呼吸機能の低下に注意

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することなどにより生じる肺疾患であり、咳嗽、喀痰や呼吸困難といった症状がみられます。%FEV1(1秒率)*1によって、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期に分類されます1

*1【%FEV 1(1秒率)】=努力肺活量(forced expiratory volume)の最初の1秒間の測定呼気量を予測量(年齢、性別、身長をもとにあらかじめ算出)で割ったもの。

COPD の病期分類

Ⅰ期:軽度の気流閉塞
特徴 %FEV1≧80%
Ⅱ期:中等度の気流閉塞
特徴 50%≦%FEV1<80%
Ⅲ期:高度の気流閉塞
特徴 30%≦%FEV1<50%
Ⅳ期:極めて高度の気流閉塞
特徴 %FEV1<30%
※気管支拡張薬吸入後のFEV 1 /FVC70%未満が必須条件。5 年生存率は、Ⅰ期で90%、Ⅱ期で80%、Ⅲ期で60%2
(文献1より引用)

 正確な予後予測は困難ですが、5年生存率はⅠ期で90%、Ⅱ期で80%、Ⅲ期で60%とされています2。予後予測スコアはBODE index(表13など複数提唱されており、それらを総合した1年以内死亡予測因子(下記「COPDの1年以内死亡予測因子」)を満たす症例について、緩和ケアの導入が推奨されています。

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