慢性呼吸器疾患(COPDなど)の終末期における症状・病態の変化や、呼吸困難に対する看護的介入について解説します。

前回の記事:慢性閉塞性肺疾患(COPD)の終末期のサイン

COPDと特発性肺線維症の終末期における病状・病態の変化

 慢性呼吸器疾患は非がん性慢性疾患ですが、その終末期には肺がんよりも呼吸困難をきたし、しばしば突然死するのが特徴です。臨床症状としては、COPD・特発性肺線維症ともに呼吸困難・咳嗽・喀痰を生じます。

 呼吸困難の主観的評価法としては視覚的評価スケール(こちらの記事・図2-②参照)や修正Borg(ボルグ)スケール(図1)などが、客観的評価としてはRespiratory Distress Observational Scale(RDOS、表11などが提唱されています。

図1 修正 Borg スケール

修正 Borg スケール

表1 Respiratory Distress Observational Scale(RDOS)

Respiratory Distress Observational Scale(RDOS)の表
(文献1より引用)

 呼吸困難・咳嗽・喀痰以外にも、COPDと特発性肺線維症において終末期にかけてみられる変化があり、 下記に示します。

COPDで終末期にみられる変化

●呼吸困難 ●咳嗽・喀痰
●1秒量低下(30%未満)
●肺過膨張(胸部X線画像)
●低酸素血症 ●高二酸化炭素血症
●身体活動性低下
●栄養不良 ●体重減少
●急性増悪回数の増加 など
*突然死することもある

発性肺線維症で終末期にみられる変化

●呼吸困難 ●咳嗽・喀痰
●肺拡散能力低下(40%未満)
●努力性肺活量低下
●蜂巣肺(蜂の巣のような輪状の陰影)の経時的進行(CT画像)
●6分間歩行でのSpO2低下(88%以下) など
*突然死することもある

呼吸困難に対する看護的介入

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