口腔保湿剤の選択と使い方のポイント【さらによくなる!口腔ケア:第14回】
編集:松尾浩一郎
東京医科歯科大学大学院 地域・福祉口腔機能管理学分野 教授
編集・執筆:三鬼達人
藤田医科大学 ばんたね病院 看護部 看護部長、摂食・嚥下障害看護認定看護師
【第1回】アセスメントスケールは何をどう使うと効果的?
【第13回】消毒薬の選択と使い方のポイント
「口腔ケア」の関連記事はこちら
保湿剤は“加湿効果”か“保湿効果”、どちらを得たいかで使い分ける
保湿剤は、正常な唾液分泌が認められる患者には不要ですが、口腔乾燥のある患者に対して使用すると効果的です(【第8回】参照)。
口腔乾燥への対策は、以下が原則です。
●汚染物を軟化させる
●汚染物を除去 ・ 回収する
●粘膜を保湿する
口腔乾燥の原因は、表1に示すように多岐にわたります。したがって、口腔内が乾燥しているからといって、安易に保湿剤を使用するのではなく、口腔乾燥の原因をアセスメントし、適切な使用を心がける必要があります。
この記事は会員限定記事です。
この記事の関係者
編集
松尾浩一郎まつおこういちろう
東京医科歯科大学大学院 地域・福祉口腔機能管理学分野 教授
関連記事一覧編集・執筆
三鬼達人みきたつと
藤田医科大学 ばんたね病院 看護部 看護部長、摂食・嚥下障害看護認定看護師
1998年半田常滑看護専門学校卒業後、藤田保健衛生大学病院に就職。脳神経外科病棟勤務を経て、2006年摂食・嚥下障害看護認定看護師認定。同年9月より嚥下チームの一員として活動を開始。以後、SCU、回復期リハビリテーション病棟、脳卒中科病棟などの勤務を経て、現在、藤田医科大学ばんたね病院にて現職。日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。
関連記事一覧