日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説していく連載。今回は感染を防ぐための、刺入部のドレッシング材の選び方について紹介します。

刺入部が観察しやすい透明なドレッシング材を用い、滅菌されたポリウレタンフィルムで固定

 CDCのガイドラインでは、末梢留置カテーテルに関連する静脈炎や感染を防ぐために、「刺入部のドレッシングの材質は、滅菌ガーゼか半透明ないし透明で刺入部が観察しやすい滅菌ドレッシング材がよい」と記載されています1

 挿入されたカテーテルは、移動が少なくかつ清潔に保たれるよう滅菌されたポリウレタンフィルム等で固定することが望ましいと言えます。

 滅菌されたポリウレタンフィルムは、図1のような製品が販売されています。透明で刺入部が観察できます。 また付属品として、末梢静脈ルートを固定できるテープがついていたり、日付が記載できるような工夫がなされたりしています。

この記事は会員限定記事です。