Q. 固定器具を使う場合の、選択のポイントは?

Answer
製品それぞれに特徴があります。「固定力」と「皮膚への負担」の観点で選択するとよいでしょう。

 【第14回】ではテープによる固定方法を紹介しましたが、ほかにも既製の固定器具があります。種類によって、固定力は強いが、皮膚障害を起こしやすいものと、皮膚には優しいが、固定力が弱いものがあります。

 緊急時などは簡便で固定力の強い製品を選択、皮膚が脆弱なときは皮膚障害を起こしにくい製品を選択します。

気管チューブ固定用具(例)

固定力の強い器具

●トーマスチューブホルダー(レールダル メディカル ジャパン株式会社)

特徴(筆者による評価)
・テープを使用せず、バイトブロックも同時に装着できる
・すばやく確実に固定できるため緊急時に活用される
・ダブルルーメンチューブやラリンゲルマスクなどの固定にも使用できる
・口内がほとんど塞がれてしまい、ケアがしにくい。皮膚障害も比較的起こしやすい

皮膚にやさしい固定器具

●アンカーファスト(アルケア株式会社)

※アンカーファストはHollister社の商標です。

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