名古屋大学と弘前大学の共同研究チームは1月9日、高齢者のQOL(quality of life:生活の質)の変化パターンとその予測因子を同定したと発表しました¹。
睡眠はスケジュールよりも“質”が重要と判明
本研究は、日本の地域在住高齢者910名から最大12年間取得した健康ビッグデータを活用し、解析したものです。
研究の結果、一部の健康関連QOL*は加齢とともに一様に低下するのではなく、“低下群”と“維持群”に分かれることが発見されました。また健康関連QOLの低下には、睡眠の質、足の筋力や体の安定性の低下、抑うつ傾向などの予測因子が関連していることが同定されました。一方で、睡眠時間の長さや睡眠時刻などの睡眠スケジュールは、低下群と維持群で違いがみられませんでした。
本チームは、QOL低下リスクの要因となる因子は、非侵襲的な検査や質問紙で評価できることから、さまざまな場面での活用や高齢者の健康寿命を延ばすための早期介入の実装の可能性を高めるとしています。
*【健康関連QOL】一般的なQOLが仕事や趣味の充実度などを広範に指すなかで、特に健康状態が原因で日常生活に及ぼす影響をとらえる指標¹。
- 1.名古屋大学,弘前大学:プレスリリース 高齢者の”生活の質”変化パターンとその予測因子を同定 12年分のビッグデータ解析、健康寿命延伸へ重要な知見.
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/upload_images/20260109_med.pdf(2026.2.20アクセス)
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