PICSにさせない看護のコツ【第8回】PICS予防の視点①栄養管理
編集:井上茂亮
和歌山県立医科大学 医学部 救急・集中治療医学講座 教授、和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター センター長
執筆:中村謙介
横浜市立大学附属病院 集中治療部 准教授
ICU-AWはPICSの運動機能低下に注目した概念で、主に筋肉と神経が障害されることで、重症であるほど体が弱り、ひどい場合にはまったく体を動かすことができなくなります。特に筋肉には、栄養とタンパク質が維持にも増強にも必要不可欠です。
筋合成には栄養と運動が重要
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編集
井上茂亮いのうえしげあき
和歌山県立医科大学 医学部 救急・集中治療医学講座 教授、和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター センター長
2000年3月香川医科大学医学部医学科(現:香川大学医学部医学科)卒業。2000年4月から京都大学医学部附属病院整形外科研修医、2008年4月から米国セントルイス ワシントン大学医学部麻酔科博士後研究者。2014年5月米国ヴァンダービルト大学医学部臨床研究マスターコース(MSCI)修了。2015年4月から東海大学医学部付属八王子病院救急センター長、外科学系救命救急医学専任准教授を経て、2018年7月神戸大学大学院医学研究科外科系講座 災害・救急医学分野 先進救命救急医学部門 特命教授、神戸大学医学部附属病院 救急部 外来医長。
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中村謙介なかむらけんすけ
横浜市立大学附属病院 集中治療部 准教授
2002年東京大学医学部卒業。同年4月より東京大学附属病院皮膚科、2004年東京大学附属病院救急部集中治療部、2005年福島県太田西ノ内病院内科、2007年東京大学附属病院救急部集中治療部助教、2010年より東京大学医学系研究科大学院外科学専攻救急医学講座、日立総合病院 救命救急センター 救急集中治療科主任医長、救命救急センター長を経て2023年より現職。日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、日本救急医学会指導医、日本内科学会総合内科専門医など。
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