ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第3回は、立位・座位で胸部X線画像を撮影した際の、自然気胸の鑑別についてです。

前回の記事:自然気胸を疑う場合のアセスメントと画像を見るポイント

●自然気胸を疑って「肺虚脱の程度」を見る
●自然気胸を疑って「重症度」を見る
●自然気胸を疑って「最大呼気時の肺」を見る

 自然気胸を疑って胸部X線画像を撮影する際、患者さんが立位・座位の場合の画像の確認ポイントを紹介します。

自然気胸を疑って「肺虚脱の程度」を見る

 立位や座位であれば、肺尖部に空気が溜まりやすいです。肺の尖端がどこにあり、どこからが空気であるかを確認します。

 空気が漏れている気胸部分には血管陰影(白いモヤモヤ)がないのが特徴ですが、慣れないと肺と気胸部分の違いを見つけられませんので、注意して確認していきましょう。

 例えば図1は右肺尖部に血管陰影がなく、気胸を起こしていますが、わかりますでしょうか。左肺尖部と比べ、右肺尖部(囲み部分)は血管構造がみられません。つまり、軽度の自然気胸であるといえます。

図1 1度気胸の肺尖部(座位)

1度気胸の肺尖部(座位)

自然気胸を疑って「重症度」を見る

 胸部X線画像では、気胸の重症度も確認します。

 肺の尖端が鎖骨であれば、「1度気胸(軽症)」です。虚脱が著明で、胸腔内の肺が完全虚脱していると「3度気胸(重症)」です。その中間、肺の尖端が鎖骨より下に落ち込んでいるならば「2度気胸(中等症)」です(図2)。

 この後は純酸素投与、脱気や持続ドレナージ、場合によっては脱気のための胸部エコーが行われます。

図2 自然気胸の重症度別の肺虚脱所見

自然気胸の重症度別の肺虚脱所見

自然気胸を疑って「最大呼気時の肺」を見る

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