ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第33回は、肺炎を疑って胸痛・呼吸困難での画像を見る際のポイントを紹介します。

 胸痛・呼吸困難での画像の着目ポイントは第32回を参照ください。

肺炎を疑って「肺胞に滲出液がないか」見ている!

〈症例〉
●尿路感染症で入院中の90歳代患者
●食事中にむせたあと発熱し、経鼻カニューラによる酸素投与を要するようになり、担当医に診察依頼の要請をした
●体温38.6℃、血圧 100/60mmHg、脈拍数100回/分、SpO292%(経鼻カニューラ酸素2L/分)

図1 肺炎の胸部X線画像(左)と胸部CT画像(右)

 入院中の発熱と呼吸困難で多いのは、症例のような食事の誤嚥による肺炎(誤嚥性肺炎)です。

 肺炎になると、肺胞の中に滲出液が貯留するため、画像検査では白く映る所見がみられます(図1)。虚弱高齢者や脳梗塞の既往がある方は、咳反射が低下しており、誤嚥しやすいのです。

肺炎の胸部X線画像(左)と胸部CT画像(右)

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