看護師が日常ケアの延長でできるリハビリテーション“ちょっとリハ”とは?今回は、トイレ誘導の際の立ち上がり動作を介助するとき、実践できるリハのポイントを紹介します。

立ち上がり動作をサポート

 トイレは、「立ち上がり」「歩く」「(便座)に座る」といったADLの拡大につながる複数の大きな要素が含まれています。いくつかの項目にわたって解説します。

 「1人で立てそうで立てない」患者さんには以下を試してみてください。1人で立ち上がることができたり、介助量が減ったりするかもしれません。

a:足の位置。手前に引いていますか?(図1)

図1 足の位置を自分側に引くようにする

足の位置を自分側に引くようにする図。正しい動作と間違った例

b:深い腰かけから立とうとしていませんか?(図2)

c:座面が低くありませんか?(図2)

図2 浅く腰かけ、座面を高くした立ち上がり

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