患者さんと介助者のバランスを合わせる
側方からの介助を怖がる場合、患者さんのバランス(重心移動)と介護者のバランスが合っていない可能性があります。
そのような場合は、前から支え、患者さんと介助者の踏み出す足をそろえることで、バランス移動が同調(同期)され、患者さんのステップ動作が容易になり、介助量の軽減につながります。足を広げて小刻みに歩くような患者さんに有効な場合が多いでしょう。
移乗動作で“ステップが出にくい”方にも、同調しながらの介助は有効です。
図1 両手引き歩行

実施すると…
●歩行の安定化
●介助量の軽減
- 1.小山珠美:経口摂取標準化ガイド̶脳損傷に伴う摂食 ・嚥下障害.日総研出版,愛知,2006.
2.西尾正輝:摂食嚥下障害の患者さんと家族のために,改訂第3版.インテルナ出版,東京,2008.
3.稲川利光 編:ナーシングケアQ&A 病棟でできるリハビリテーションの基礎知識Q&A.総合医学社,東京,2013.
※この記事は『エキスパートナース』2013年9月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。