排便のしやすさとトイレの高さの関係とは?立位、直立・座位、体幹前傾・座位、蹲踞位、臥位、それぞれの骨盤にかかる外力に着目して、排便しやすい姿勢を解説します。
トイレの高さが大切なのはなぜ?
●最も排便しやすい姿勢は、しゃがみこみ(蹲踞位/そんきょい)である。
●トイレの高さは高すぎず、低すぎないように調整しよう。
トイレの歴史を紐解いてみよう
トイレには和式と洋式がありますが、最近は洋式トイレが圧倒的に増えています。洋式トイレは衛生面に優れており、また、足腰の弱い人や高齢者も安心して使用できる利点があります。
洋式トイレは、王侯貴族が用いた椅子型トイレの延長上として西洋で発展してきました。アジア・アフリカ各地ではしゃがみこみ(蹲踞位、squatting)式トイレが普及しており、本邦の和式トイレもそのなかに包含されます。広い地域でのしゃがみこみ式トイレの存在は、蓋然性の高いなりたちと解釈してよいのではないでしょうか。
哺乳動物のなかで、身近に観察できる犬の排便をみてみましょう。図1のように、おしりを下向きに突き出して、肛門管を垂直化させ、背中を丸め、股関節を屈曲しています。これはヒトの蹲踞位の状態に類似しています。
図1 犬の排便の姿勢

座位姿勢と蹲踞姿勢の直腸-肛門角度の違い
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