排泄アセスメントにおいて共通のスケールを使うのはなぜ?【排泄ケア:第10回】
編集:豊原敏光
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
編集:高木良重
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
執筆:石橋好美
福岡県済生会福岡総合病院 看護部、皮膚・排泄ケア認定看護師
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POINT
●共通のスケールを使用することで、他職種との円滑な情報共有が可能になる。
●共通のスケールを使って経時的に記録を行うことで、症状の改善・悪化の判断やケアの評価、適切なケアの提供ができる。
標準化されないことで困るのはどんなところ?
患者さんの状態に応じてケアを提供するためには、正確な情報やデータに基づいてアセスメントを行う必要があります。
共通のスケールを使用しないと、それぞれの看護師の主観が含まれてしまい、同じ尺度で患者さんの状態把握ができず、適切なケアができない可能性があります。また、共通のスケールで情報の共有ができないと、多職種間での患者さん対応に相違が生じる可能性もあります。
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この記事の関係者
編集
豊原敏光とよはら としみつ
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
1980年山口大学医学部卒業。1986年九州大学医学博士(ヒルシュスプルング病セロトニン神経の組織化学的研究)、1988年マギル大学薬理学教室・モントリオール小児病院実験外科(ラット小腸移植と移植腸薬理学的研究)、1995年福岡高野病院、2003年福西会病院を経て2019年4月より現職。郷里で専門医療を展開中。
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高木良重たかき よしえ
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
九州大学医学部附属病院(現:九州大学病院)、福岡高野病院、福西会病院、福岡国際医療福祉大学での勤務を経て、2023年10月より現職。病院内での皮膚・排泄ケア領域の活動のみならず、地域でのストーマや褥瘡などの研修や近隣施設等との連携強化に向けての活動を行っている。
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石橋好美いしばし よしみ
福岡県済生会福岡総合病院 看護部、皮膚・排泄ケア認定看護師
1996年済生会福岡総合病院就職。外科病棟を経験し、2009年皮膚・排泄ケア認定看護師認定。褥瘡専従管理者。福岡県在宅褥瘡セミナー コアスタッフ。
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