ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第43回は、急変した頭部外傷患者に、midline shiftがないかを画像で見る際のポイントを紹介します。

 意識障害の患者での画像の着目ポイントは第39回を参照ください。

頭部外傷患者の急変で、midline shiftがないか見ている!

 具体的な症例を画像で見ていきましょう。
 30歳代男性が外傷性硬膜外血腫で救急外来に来院されました。来院時は開眼され会話も可能でした。画像所見でmidline shift(第42回参照)も認めなかったため(図1)、保存的経過観察目的で入院されています。

図1 外傷性硬膜外血腫の頭部CT画像(来院時)

外傷性硬膜外血腫の頭部CT画像(来院時)

 しかし入院2時間後、急速に意識状態が悪化され瞳孔不同が出現しはじめました。 再度頭部CTを撮像したところ(図2)、血腫が増大し、midline shiftも出現していました。

図2 外傷性硬膜外血腫の頭部CT画像(来院2時間後)

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