ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。でも、医師は何を想定してどこを見ているの?白黒でなんだかよくわからないけれど、看護にはどう役立つの?
 臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。

【第1回】医師が画像をチェックする理由は?
【第39回】意識障害の患者での画像を見るポイント①前提となる知識
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【第40回】意識障害の患者での画像を見るポイント②大脳皮質へのダメージ

認知の障害がある患者で、大脳皮質に出血がないか見ている

大脳皮質の障害=「認知」の障害

 そもそも「意識」には「認知(自分と外界情報の正確な把握)」と「覚醒」の2種類があり、そのどちらが障害されても「意識障害」と表現されます。
 
 このうち「認知」は、大脳皮質という場所(図1)で行われます。
 この大脳皮質が、皮質下出血(図2)や硬膜下・硬膜外血腫などでダメージを受けた場合、「会話がちぐはぐ」「動きが鈍い」「ぼーっとしている」といった、「何かいつもと様子が違う」というパターンの意識障害を呈します。

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