認知症患者さんの移乗の際、 柵をつかんで手を離してくれない場合はどうする?良肢位を保持できないときは?それぞれ解説します。

Q.移動の際に、 柵をつかんだままなかなか手を離してくれない場合のコツは?

できるだけリラックスさせるポジショニングは試す価値あり

 そのような患者さんには、長い間不適切なケアを受け続け、恐怖と緊張にさいなまれ続けてきたつらい過程があったのかもしれません。まず何より、本人を怖がらせず、緊張させないよう、ていねいな身体ケアを心がけることは不可欠です。

 そのうえで、緊張が亢進した姿勢をできるだけリラックスさせるポジショニングは試す価値があると思います。例えば、側臥位で柵をつかんで離してくれない場合(図1-左)、上側になった上肢 ・ 下肢をクッションで広く支えると、力みがゆるみ、柵から手を離しやすくなることもあります(図1-右)。

図1 柵をつかんだ状態(左)、クッションで支えた状態(右)

図1 柵をつかんだ状態(左)、クッションで支えた状態(右)

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