緩和ケアの知識がない場合に重要なのが「緩和ケアマインド」です。緩和ケア提供者がもっていたい気持ちについて解説します。

緩和ケアの知識がない場合はどうする?

Q. 緩和ケアの知識がない場合はどうすればいい?

ひとこと回答
「緩和ケアマインド」があれば、緩和ケアは行えます。「緩和ケアマインド」は、看護師の“初心”のなかにあります。

緩和ケアマインドとは?

 そもそも「ケア」と「緩和ケア」は何が違うのでしょうか?いま一度、緩和ケアとは何か、考えてみましょう。

 ここで、“初心”を思い出してください。みなさんは何をめざして看護師になられたのでしょうか?そのときの初心、こうありたいという自分の理想の看護師像を思い出してください。

 「さまざまな病で苦しい思いをしている患者さんの助けになりたいと考えたから」という人も多いと思います。じつはこれが「緩和ケアマインド」と呼ばれる、緩和ケア提供者がもっていたい気持ちです。

「ケア」と「緩和ケア」の違いは?

 緩和ケアマインドは看護師のみなさんの“初心”のなかに確かに存在します。多忙な日々の業務で忘れがち、埋もれがちになっている日常から一歩足を止め、その場に留まり、ゆっくり深呼吸をしてみてください。そしてもう一度、あなたが看護師をめざしたときの“初心”を思い出します。

 そうして、苦しみに寄り添い、助けになりたいという気持ちを確かめることで、日々の出会った患者さんのケアにその思いを生かすことが可能になるはずです。

 私自身は、「ケア」と「緩和ケア」はほぼ同義と認識しています。異なる点をあえて挙げるとしたら、ふだん患者さんをケアするなかで、緩和ケアでは、「緩和ケアマインド」をより深く意識し、緩和ケア・アプローチ(表1)1を医療者1人ひとりが実践するという点のみが異なると考えます。

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