悲がん患者さんの痛み・苦しみにはどのように介入すればよいのでしょうか。今回は、施設横断的な緩和ケアを行うために役立つ、痛み(苦痛)のスクリーニングフローについて紹介します。

スクリーニングフローを全病棟で運用した施設横断的緩和ケアが必要

 亀田総合病院では、全病棟のすべての入院患者に、担当看護師が各勤務帯にNRS【第6回】図2)で疼痛強度を、ルーチン評価項目として1日3回評価し、カルテに記録しています。

 この疼痛強度の測定の際に、痛みが4点以上の場合には、図1の右側のフローとなり、鎮痛薬の使用を検討します。鎮痛薬を使用した場合は、そのあとに痛みが軽減したことを必ず確認します。もし痛みの改善が不十分で、主治医チームに対応策がなければ、緩和ケアチームへの依頼が検討されます。

 痛み(苦痛)のスクリーニングフローを全病棟で運用することで全入院患者の痛みや苦痛を放置せず対応できるしくみは、施設横断的な緩和ケアの向上に不可欠であると考えます。

図1 痛みなどの症状への各病棟の対応に関する流れ(亀田総合病院の例)

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