【第1回】緩和ケアの最新の考え方
【第11回】慢性呼吸器疾患(COPDなど)の終末期①入院患者のサイン
【第13回】慢性呼吸器疾患(COPDなど)の終末期③ケアで行いたいこと
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呼吸困難・咳嗽・喀痰を中心とした、呼吸機能低下がみられる

 慢性呼吸器疾患は非がん性慢性疾患ですが、その終末期には肺がんよりも呼吸困難をきたし、しばしば突然死するのが特徴です。臨床症状としては、COPD・特発性肺線維症ともに呼吸困難・咳嗽・喀痰を生じます。

 呼吸困難の主観的評価法としては視覚的評価スケール(VAS【第6回】痛み・苦しみへの介入のポイント①評価の考え方・図2-②参照)や修正Borg(ボルグ)スケール(図1)などが、客観的評価としてはRespiratory Distress Observational Scale(RDOS、表11などが提唱されています。

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