心不全の終末期に行いたいケアについて紹介。呼吸困難、疼痛、全身倦怠感といった症状や精神症状に対するケアを紹介します。
呼吸困難、疼痛、全身倦怠感、精神症状に対する薬物療法とケア
心不全の標準治療として可能な限り前述の治療的薬剤および緩和的薬剤の使用を続け、必要に応じて緩和ケア的薬剤を使用し症状コントロールをめざします。
心不全でみられる症候では、呼吸困難に対しモルヒネ(【第11回】参照)が考慮されます。
そのほか、虚血に伴い全身性あるいは局所の疼痛を訴える場合はモルヒネ以外にも非オピオイド性鎮痛薬などの追加が考慮されますが、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)は、心血管系イベントを惹起(じゃっき)するためアセトアミノフェンが推奨されます。
全身倦怠感が著明となってきた場合は、ベンゾジアゼピン系の薬を用いた鎮静薬の使用が考慮されます。
看護ケアとしては、呼吸困難に対する環境調整(【第13回】・図1参照)をはじめ、疼痛の看護、全身倦怠感に対するポジショニングやマッサージなどのリハビリテーション介入が行われています。 また、前述の通り身体症状のみならず不安、不眠、うつなどの精神症状も終末期にかけて増悪するため、適切な観察と看護的介入が望ましいといえます(下記参照)。
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