呼吸数が低下しているときの原因を解説。中枢の異常と呼吸との関係や、呼吸が保たれるメカニズムを紹介します。

呼吸数低下の原因とは?
頭蓋内の疾患(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など)や急性薬物中毒といった中枢性の疾患になると、呼吸数の低下がみられます。
呼吸中枢は、脳幹の延髄と橋の両側性にある、大きく3つのニューロン群で構成されています。
①橋上部の背部にある呼吸調節中枢
主に「呼吸回数」とその「深さ」を調節
②延髄の背部にある背側ニューロン群
主に「吸息」を調節
③延髄外側部にある腹側ニューロン群
主に「呼息」を調節
呼吸を意識的にコントロールできるといったように“大脳の活動”による影響もあるものの、呼吸回数は、このような神経系の呼吸中枢における自動的な活動に多く依存しており、中枢に異常があることで影響を受けます。
呼吸が保たれるメカニズムとは?
呼吸数が減っていくと、肺胞が低換気になり、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇します。上昇した動脈血二酸化炭素分圧が呼吸中枢を刺激します。
二酸化炭素は重炭酸イオン(HCO3-)と水素イオン(H+)に分解され、延髄はそれを感受します(図1-①)。
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