【第1回】アセスメントスケールは何をどう使うと効果的?
【第3回】口腔内のトラブル、何を観察して早めに見抜けると効果的?
「口腔ケア」の関連記事はこちら

義歯の管理不足による口内炎も起こりうる

 義歯は適切な管理をしないと、プラーク(デンチャープラーク)が付着します。特にデンチャープラークがつきやすい場所は以下です。

総義歯:プラスティックの土台の裏側(歯肉に接する部分)
人工歯、部分義歯:金属の留め具(クラスプ)周囲

 義歯を不衛生なまま使用していると、口腔粘膜に炎症が起こりやすくなり、それが義歯性口内炎の原因となります。

 また、義歯を装着している人は、非義歯装着者に比べ細菌学的に口腔衛生状態は不良になりやすい状態にあります。実際に、義歯を装着している方について、カンジダなどの真菌類が多く検出されたとの報告もあります1。これら口腔内微生物が唾液などとともに肺に吸引されれば、誤嚥性肺炎の危険性が高くなるので、義歯の洗浄は徹底する必要があります。

義歯清掃の“効果的な”進め方

この記事は会員限定記事です。