排唾管・吸引つき歯ブラシの選び方【さらによくなる!口腔ケア:第15回】
編集:松尾浩一郎
東京医科歯科大学大学院 地域・福祉口腔機能管理学分野 教授
編集・執筆:三鬼達人
藤田医科大学 ばんたね病院 看護部 看護部長、摂食・嚥下障害看護認定看護師
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口腔ケア中の吸引には、吸引孔が大きい排唾管を使用する
意識障害などにより含嗽ができない患者や嚥下障害により唾液や洗口液の誤嚥のリスクのある患者では、吸引器の準備が必要不可欠です。口腔ケア中に吸引が必要となる場合は、通常の吸引チューブでは、チューブ孔が小さいため効率よく吸引ができません。吸引孔が大きい排唾管を使用するとよいでしょう。
また、意識障害、嚥下障害のある患者では、ブラッシングによって口腔内に溶出した汚染物を誤嚥する可能性があるため、吸引つき歯ブラシ(図1)を使用するとよいでしょう。
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松尾浩一郎まつおこういちろう
東京医科歯科大学大学院 地域・福祉口腔機能管理学分野 教授
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三鬼達人みきたつと
藤田医科大学 ばんたね病院 看護部 看護部長、摂食・嚥下障害看護認定看護師
1998年半田常滑看護専門学校卒業後、藤田保健衛生大学病院に就職。脳神経外科病棟勤務を経て、2006年摂食・嚥下障害看護認定看護師認定。同年9月より嚥下チームの一員として活動を開始。以後、SCU、回復期リハビリテーション病棟、脳卒中科病棟などの勤務を経て、現在、藤田医科大学ばんたね病院にて現職。日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。
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