おおむね半数以上の小中高生が睡眠時間不足と明らかに

 理化学研究所生命機能科学研究センターの研究チームは3月18日、「子ども睡眠健診」プロジェクトの中間報告を行いました¹。同プロジェクトでは、腕時計型のウェアラブルデバイスを用いて子どもたちの睡眠の量・質・リズムを測定し、研究を進めています。

 中間報告では、約7,700名の小中高生のデータの解析結果が公表されました。解析により、すべての年代において、おおむね半分以上の子どもたちが厚生労働省内の検討会により策定された『健康づくりのための睡眠ガイド2023』²における推奨睡眠時間(小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間)を満たしておらず、平日に睡眠不足が蓄積し、休日に睡眠補填を行っていることが明らかになりました。

 同研究チームは、こうした実態を改善するために、「子どもたちが自身の睡眠状況を客観的に振り返り、睡眠や生活習慣を整える重要性を認識し、睡眠を改善するための正しい知識を獲得することが重要」であるとしています¹。

1.理化学研究所ホームページ:「子ども睡眠健診」プロジェクトで見えてきた実態-プロジェクト参加校(小・中・高)の第三次(2024年度後期)募集を開始-.
https://www.riken.jp/pr/news/2024/20240318_1/index.html(2024.4.20アクセス)
2.健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会:健康づくりのための睡眠ガイド2023.
https://www.mhlw.go.jp/content/001237245.pdf(2024.4.20アクセス)