人工呼吸器を装着する患者さんの心理についての研究結果をもとに、実践したいケアを紹介します。

【第21回】人工呼吸器を装着する患者さん[前編]研究から明らかになったこと

患者さんがメッセージを伝えやすくするとともに、看護師も応答する

ケアのポイント

●ふだん眼鏡や補聴器を使用している患者さんには、眼鏡や補聴器を装着する
●YesかNoで答えられる質問を行い、患者さんのメッセージを絞り込む
●看護師が患者さんのメッセージを理解したかどうかを必ず伝える

人工呼吸器装着患者さんが体験するコミュニケーションの困難さを軽減する看護援助

①患者さんの準備
●眼鏡や補聴器などを装着する
●静かで明るい環境を確保する
●体位を整える(ヘッドアップや可能な範囲で座位)

②メッセージ送信の困難さの軽減
●患者さんに適した代替手段を選択する
●患者さんのメッセージの傾向を知り絞り込む

③メッセージへの応答
●メッセージを理解したか否かを伝える
●患者さんのメッセージを見逃さず受け取り、応答する

④患者さんのつらさの理解
●話せないつらさを理解していることを伝える

1)患者さんの準備を整える

 患者さんが安楽にコミュニケーションを行うことができるよう、患者さんの準備を整えることが大切です。患者さんがふだん眼鏡や補聴器を使用している場合には、必ずこれらを装着します。必要な補助具を適切に用いることで、患者さんがコミュニケーションを行いやすくなります。

 騒音や照明の暗さはコミュニケーションを妨げます。静かで十分な明るさがある環境を確保します。また、患者さんはベッド上に臥床した状態で筆談や文字盤などの代替手段を用いることはとても難しいです。ヘッドアップ、もしくは可能な範囲で座位をとるなど、体位を整えることが重要です。

2)患者さんのメッセージ送信の難しさを軽減する

この記事は会員限定記事です。